ライトノベル「どうか、私に安寧を」を読んだ感想です。
ネタバレありますので注意してください。
おおぅ・・・よくある悪役令嬢転生物語。
ちなみに舞台は現代風の乙女ゲームの悪役ですな。
悪役令嬢に生まれ変わった事に気づいて婚約破棄を
回避しようとして失敗した主人公のその後の物語。
最中ではなく、その後。
そこからスタート。
すでに婚約は破棄されて主人公は学校を転校し、
親元を離れて寮に入っています。
悪役令嬢らしく元の学校でも新しい学校でも見事に
孤立化しボッチ街道を進んでいる主人公です。
まあそれはちょっと主人公と世間様では語弊がありますが。
その辺は最後の方に明らかになりますが。
とりあえず全ての要因は・・・主人公の頑なさ。
現実を見ているようで現実を見れずに迷走する彼女と
そんな彼女を密かに思うヒーローの物語。
なんつーか鈍感主人公とへたれヒーローの平行線物語。
も少し頑張らんかいとかなります(笑)
といっても、主人公が現実を生きていないので・・・
いやちゃんと日々を生きています。
頑張っているんですが、どこかふわふわした物語の中を
徘徊している現実を受け止めきれてない感じがあるので。
そういう意味では地に足がかけらもついていないので、
万が一ヒーローが頑張っても無理だと思いますね。
なんのフラグだ！と(笑)
主人公がようやく現実に目を向けたのは自分が転生したと
はっきり思い知り傷だらけでも受け入れ始めたから。
それまでずっと周りの想いを物語の中の登場人物という
感じで自分に向けられている物として見られなかった
それゆえのすれ違いにヒーローの姉の力添えもあり
気づき始めた主人公。
とりあえずその姉がラスボスらしいんですが。
ラスボスらしい暗躍ぶりでございました(笑)
いやん
敵に回したらいかん奴。
あれはダメだ…回避しろっ(；ﾟДﾟ)
そして乙女ゲームの舞台に似ている為もちろんヒロインが
いるわけですがね。
そのヒロインの子が・・・お花畑の逆ハーレム狙いの
こちらも転生者かな?と思ってたんですけど天然ものだった。
だってここは乙女ゲームではないんですもの。
悪役令嬢の立ち位置の主人公が断罪された陰には
まあ彼女が暴走した要素はあれど必要になった原因があるし、
ヒーローはヒロインを好きになっていなかった。
だってそこは現実で乙女ゲームではない。
現実を見ずに未来を見据えずにバカやって逆断罪とか
あり得ないんですよ…普通は。
それを自覚していたヒーローの彼。
単に主人公とヒーローの彼は婚約していたけれど、お互いが
お互いに家族としての認識だったから。
まあだからこそラブラブ夫婦にはなれないとしても、
穏やかで平和な将来はあったかもしれません。
でも本当の意味で幸せかというとまあひとそれぞれ。
地位や立場が欲しい子もいるし、想いを優先する子もいる。
現実世界でも身分は存在して将来の為に引かれたレールは
確かに存在するので…それヒーローはちゃんとわかってた。
ただ子供だから暴走したっていうか、それって矯正力か?って
感じの展開だったんだろうか…
でも本当に強制力があればもっとしっちゃかめっちゃかよね?
(-ω-;)ウーン
なんというか。
主人公がわからなくもないが非常に迷走していたので、
キャラクターというかそれぞれの人生がいろいろ
ちょい曲がった感じがしなくもない。
でも、それはそれでお互いさまっていうか。
人が生きるという事は自分以外の誰かから影響を少なからず
受けて受け止めてそして変わる事だとも思うし。
変わらないでいい事はそのまんまでいいし。
まあ誰かが何かしても変わるのも変わらないのもその人の
好き勝手だからねぇ…ｗｗ
ただ主人公の弟君がああなったのは…主人公にも
要因はありますよね・・・多大に。
シスコン拗らせ系はああなるのか・・・
というかヒーローたちのスキルなのか知らんが、イケメンキラキラ
オーラにいろいろとダメージ受ける主人公の心の声が(笑)
致死量に達してる感じが面白かったわ(笑)
イキロ
そうよね、わかる。
イケメンは遠くからそっと見るのがいいのであって、
近くでキラキラ見たら目がつぶれるわ。
遠いアイドルがキラキラしてるの見てキャーキャー言う
距離が一番楽よね。
でも現実の彼らがどんだけ現実的にどうなのか・・・
知ったらたぶん夢の世界に生きている乙女は全否定・・・
しちゃう子もいなくはないかもしれない。
王子だって姫だってトイレには行きますよ(笑)
って私は思っているけどね。
ちょっかい出してきた楓くんはその頃から
はいはい・・・そういう事?
ってのはこの鈍くて伏線がかけらも読めない私でも
そうなんだろうなってのは理解できる親切な物語の展開。
たまに本気で分かってなくてそうだったの?ってなる事は
珍しくないという作者泣かせの読者です。
マジですまん。
元婚約者の彼は思ったよりもいい子だったのでありゃまって
なりましたけども・・・なんで暴走したの。
だからこそ強制力かなって思っちゃったんだけど。
メインヒーローの元婚約者との関係を何とかしようと
努力したけど変わらず婚約破棄されたと思ってる主人公。
でも後で明かされた彼の心境から、ちゃんと彼の心に
彼女の存在が光を投じているのがわかった。
ただだからこそ彼女がヒロインをいじめたという事実が
彼の心を頑なにし怒らせ暴走させて、権力者という立場から
主人公がそのすべての冤罪をひっ被って舞台から退場する
羽目になったのでそこは反省しろあほぅが。
と、笑顔でデコピンかましたくなりましたが謝っていたので
まあいいのか。
全てをあきらめてしまった主人公の影響もあるから。
それは仕方ないのか。
ダークフォースの佐藤君。
最後で椿さんに乗っかって一芝居打ったのはあれだけど、
彼は最初からきちんと彼女を見て思ってそして動いた。
うん、いい子です。
きっと可愛い彼女が出来ますよ。
ただ主人公が非常に癖があり面倒でだからこそ可愛いので
その辺なかなか次が出来ないかもしれませんが(笑)
理想の敷居がバカ高くなってる気がしなくもないので
ぜひスポーンとそれを飛び越えて心を奪う女の子。
頑張って頂きたい。
あ、最後に続編っぽいのが出ていたので続きが見たかった。
隠しキャラの彼氏がいるのに悪役令嬢として巻き込まれるのか。
迷惑なｗｗ
何が迷惑かってようやく何年も何年もかけて両想いになって
幸せ絶好調の主人公…ではなく楓君がちょっと不憫か。
主人公は?
いや主人公が彼を好きになったのは最近ですし。
彼はもっとずっと前からですし。
そのことでずっと苦しんでいましたしね。
その葛藤もようやく主人公に打ち明けてそして晴れて
二人は正式に付き合う事になったのですが。
周りに今更?って反応されていたのが(笑)
周りから見たら付き合ってんでしょってノリだったんだろ。
そうでなかった事実にむしろ驚愕。
それであれか?みたいな。
だよなぁｗｗ
本人らは隠してるつもりなんだろうけどね！！
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