ライトノベル「「悲劇の悪役令嬢」と呼ばれるはずだった少女は王太子妃に望まれる」を読んだ感想です。
ネタバレありますので注意してください。
⇒「悲劇の悪役令嬢」と呼ばれるはずだった少女は王太子妃に望まれるをチェックする
これは王道の異世界転生・悪役令嬢転生ものである。
ただしヒロイン立ち位置との対立はなくむしろ
主人公のお相手の王子よりも深く仲がいい(笑)
王子…非常に心が狭いぞよww
相手は女の子でしかも元妹である。
そう、実はこのヒロイン立ち位置主人公の元妹である。
ただ前世は自他ともに認めるシスコンだったのだ。
お互いが。
ただ二人をこの世界に転生させたらしい神様によると、
前世だけでなくその前もずっと姉妹として仲睦まじく。
ずっとずっと一緒に生きていたらしい。
そりゃまあ二人の絆も糸でなくワイヤーとか綱とか
太くたくましく強固なものになるのだろうか・・・
主人公が前世で亡くなってから残された妹はずっと
苦しんで生きていた…彼女がなくなったのが自分を庇って
命を落としたことによるものだから。
神様曰くそうさせた姉には罪があり、それを解消させるため
妹は自分たちが遊んでいたゲームに似た世界に
転生することを求めた。
そのゲームには姉妹と同じ名前のキャラクターがいて、
妹はヒロイン、姉は悪役令嬢で最後は悲惨だった。
そんな悲惨な悪役令嬢にシスコンの妹が転生を望んだのは
その最後を覆すための手段だった。
ただ主人公に転機が訪れるまではかなり悲惨なのだが、
それはその転生させた神様とやらが、妹たちを苦しめた
姉には罪がありそれを償うには妹が苦しんだろう12年の
年月を贖罪に費やす必要があったから。
それが終わった時に主人公はかつての家族から解放され
新しい家族の下で非常に分厚く強固なバリケードに
守られるっていうかないないされていたというか(笑)
過保護も行き過ぎれば虐待なんだな
主人公がつぶやいていた言葉には賛同するぜ
たぶん本来はそんな過保護に守られ甘やかされて
ダメ人間になり破滅する感じだったんだろうけども。
中身が主人公だったためにそうはならなかった。
だいぶ大雑把なやり方だけどうまくいってよかったな妹よ
破滅するエンドも多分あるぞそれ。
ほら断罪手前で記憶がってパターンもあるしね。
その辺はその神様の采配なのか。
わからん。
あくまでも神様は主人公ではなく妹の転生の話を
持ち掛けただけなんで。
そこに姉大好きな妹が乗っかっただけなんで。
神様的には主人公の事はどうでもよかったんだろうな。
仕方ないが。
逆に言うと妹は大雑把な神様にいろいろと擁護されてる
というか・・・大事にされている気がするが
物事の通りを知らんから気軽にどえらいことするみたいな?
そういう危うさはあるんだけど、妹ちゃんの立場が
どーとかになった途端に
じゃ、こうすればいいよね♪
的な軽さでなんとかしている。
まあその後のフォローは王子が頑張っていたが。
あれは妹さんの為ではなくあくまでも主人公の
心の平安の為ダメだろうな…(笑)
あの人も非常な主人公大好きっ子ですので。
前世妹なのに主人公挟んで張り合うのやめい。
主人公が上手くいったのはいいんですが、それならばその後の
妹はどうなるんかなって思ってたんですよ。
彼女は本来ゲームでいうヒロインだったんですが。
丸投げというか放棄してますからね。
姉一番だから。
そしたらなんとそれまで全力を妹に傾けてきた
義理の兄の溺愛がそこに移る(笑)
いや恋愛いらねってタイプなんでまだそこには
愛情って言いきれない所はありますが。
あれは・・・大事なものは溺愛したいタイプ・・・
王子もだがあの兄もきっとそうなる気がする。
妹ちゃんもまだ前世の記憶が強くて、あくまでも
推しが尊い的な思考が前面に出ているけど。
そこに恋愛面が割り込んでこないなんてわからん。
まあお姉ちゃん夫婦(まだ婚約だが)が全力でラブラブしてたら
なんだかんだと二人とも影響受けてしまって
気が付けば兄がヒロインを全力溺愛しそうな気が
・・・・・・・・・・・・・・するだろうな?
で、二人がお茶とかする時にはお互いがお互いに
照れながら話をするという名の惚気になる。
そんな未来しか見えない。
気がする。
そこまで長い話でもないんで主人公があれした
これしたとかはほぼない気がしますが。
もっとあれこれあってもよかったな。
面白かったし。
ただカップリングとして見ていて楽しいのは
姉ではなく妹(笑)
そんなものだ。
最初から気持ちの矢印が向き合った二人より
どこかいびつだけどそこから少しずつ葛藤しながら
歩み寄ったり離れたり右往左往したりする方が
ネタになるからな(笑)←ネタ言うな
同人上がりだからしょーがない。
しょーがないのよ。
ネタを探しやすいかどうかで判断する癖は(笑)
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