ライトノベル「イジワル御曹司と花嫁契約」を読んだ感想です。
ネタバレありますので注意してください。
うん、好きだ( *´艸`)
何と言いますか、御曹司とか俺様系とかって微妙なんですよね。
そういう態度裏にちゃんとあれこれ裏付けてないとただの自分勝手。
何こいつ消えろ( *´艸`)
で、本を閉じてしまうパターンが多々あります。
俺様系も御曹司となんたらも嫌いじゃないんですよ。
それはそれで好きです。
まあ一番好きなパターンは同期なんですけどね(笑)
それはそれで好き。
ただ立場とか性格のせいで表裏一体。
ちょっと間違うと抹殺レベルで腹正しさで本を投げたい。
そんな衝動に駆られがちなジャンルだと思うんですよ。
特に主人公が一般人の庶民と雲泥の差のお坊ちゃん。
そういう普通の人にはわからない世界が当たり前でそれを相手にも
当たり前に要求してくる。
いやこのヒーローもしてきましたけどね。
なかなか強引に主人公と契約ぶっこんできました。
というか、反応がなんつーかあれ。
乙女ゲームのメイン攻略者の王子様が庶民ヒロインに惹かれていく流れ。
それよね、つまり。
自分の周りにない真新しい珍しい生き物を見つけて・・・から入る。
そこからどう恋愛に結び付けていくか流れていくかで
正統派王子様とのシンデレラストーリーになるか現実の見えてない
悪役令嬢薬の王子の婚約者にもろともにざまぁされる結末か。
たいていは立場が違いすぎてまとまったらまとまったで現実が見えてない
お花畑カップルとして断罪される未来しか見えませんが。
この二人はそれを乗り越えました。
いやご都合主義のあれこれもあるとは思うんですよ。
主人公は本当に庶民でお弁当屋さんを営んでいるだけで
上流階級のあれこれはわからないですからね、戦えるかというと
まあ無理でしょうね。
そういう世界の女は女豹ですわ(笑)
油断すると食われる。
そうするとその相手のヒーローにも迷惑がかかる。
悪役令嬢のざまぁ小説に出てくるお花畑ヒロインはその辺の現実が
見えてないからやり返されるんでしょうな。
主人公は自分の立ち位置と相手の立ち位置。
それを思い知らされてしまったので。
思ってもみなかったヒーローの父親からの接触で。
この手の話に出てきがちな当て馬の活躍がありませんでしたね。
あ、後日談で出てくるわ。
メインの方ではヒーローの父親が敵として立ちはだかり二人を引き離す。
一度はしっかり引き離されるんです。
主人公からヒーローへ。
それはヒーローの立場とか将来とか自分が営む店だけではない
周りの商店街の将来もかかった選択だった。
つまりヒーローと別れなかったらお前らまとめて未来はない。
そういう系統の脅しをかけてきました。
いいおうちのお坊ちゃんだとその背後に家が付いてくるのは当たり前で、
今まで出てきた父親は確かに立ちはだかるんですが割と一方的でなくて
その現実を見据えてどう動くのか目定めていた人が多く…
うん、このおとーさんマジでカスや。
断罪担当者お仕事ですよ!!みたいな。
遠慮なくみじん切りでお願いしますwみたいな。
そういう扱いでオッケーな屑野郎でした(笑)
そういう意味でお父さんは大活躍だ。
最後には表から消えてしまったが。
おうちの中だけでなく世間一般で悪役を地で行っているような
感じの人でした…いやある意味わかるんですよ。
大を取る必要性もある。
でも彼はその選択を誰の為ではなく自分の為だけにしていた。
表向きは会社に勤める社員の生活を守らなければならないという
責任者の義務を謳ってはいたけれど・・・あれ建前ですね。
社員も多分どうでもよかった。
気に入らなければ切って終わり。
そういうタイプですね。
ええ。
だから息子に切られるんですよ。
ざっくりと真っ二つ。
今まで切り捨ててきた分過剰に切られただけですよ、あなた。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
お父さんざまぁwwwしかなかった(笑)
で、息子はもともとそういう気持ちはあったんでしょう。
周りが知らないと思っていた母親の事情も多分知ってて、
主人公の行動の裏側に父親がいたのも知ってた。
だから動いた。
諦めるでなく、無茶をしでかすでなくただその力を尽くし、
最大の敵である父親を追い落としその地位を手に入れ
主人公を迎えに行ったのでした。
それは確かにあれだわ。
現代のシンデレラストーリーってやつね。
なるほど。
ただあれされると非常にこっぱずかしいだろうな・・・生きろ(笑)
主人公は別に甘えた性格でもなくてどっちかというと地に足つけた現実派。
もちろんヒーローに愛されるのはいいとして夢見る夢子ちゃんではないので。
非常に恥ずかしい気持ちもいっぱいなのではないでしょうか。
それでも元々は自分が彼に行ったことが原因でああいう公開プロポーズなので。
やむなし(笑)
後日談の当て馬女が真顔でやってる事が非常に怖い。
ストーカー犯罪予備軍・・・いや予備じゃないな。
実害があるし。
やだねぇ・・・振られているのに何で自分がとか思うのか。
甘やかされたお嬢ちゃんの思考はよくわかりませんな。
あ、でもお嬢ちゃんに限らず甘やかされて世界すべてが自分に優しく
思い通りとか思っているお花畑はたいてい同じような思考か。
自分が受け入れられない世界はない、みたいな。
あるわーい!!
出番がちょみっとであまりに活躍のなかった当て馬ですが、
気持ち悪さは秀逸でした(笑)
まあ当て馬というか障害としてはお父さんが大活躍ですから。
今更彼女の活躍は不要ですよね、ええ。
というか、ヒーローはいつから彼女が好きだったんでしょ。
言ってたけど本心で言ってるかどうかは確かにわからないもんなぁ・・・
だってそもそも契約する目的が彼にもあったから。
それでも最初からだったのかな?とか思ったりもします。
切り替わりがわからなくて・・・。
そういう要素は最初からあってそれが徐々にはっきりして行って・・・
ホテル連れ込んで拒否られた時にはもうそうだったのかもしれない。
だからあんな顔になったのか?
まああんなに難儀だったのは主人公の性格のせいもある…(笑)
とりあえず主人公の性格も好きだし、ヒーローもよかった。
御曹司にありがちなギリギリ好き嫌い別れるってのもなかった。
好感度はずっと高かった主人公とヒーローです。