ライトノベル「社内恋愛症候群~小悪魔な後輩君に翻弄されて~」を読んだ感想です。
ネタバレありますので注意してください。
三部作の二つ目…なのかな?
これは社内恋愛症候群シリーズとして3作品存在します。
たまたま一つ前のを読んで登場人物の中のわき役がちょっと
意味深な行動とか言動してたんでその辺はなんだったの?
と、思ってたら別の作品があったという(笑)
あー、それでか。
脇役のあれこれってメインの恋愛より楽しかったりする事も
多々あるんで番外編でつけてくれたらいいのにって
そんなことを思ってたらそれぞれ1冊になってた(笑)
そのせいかww
このお話の主人公の蓮井貴和子さんは、完璧を装った女。
そう。
スーツとヒールが戦闘服で、作った自分を演じている。
でもそれは何かを偽っているというよりは、頑張って頑張って
そしたらなんだかそうなった感じの。
無理している系なのである。
で、その無理してる貴和子さんに気づいたのが、最初に読んだ
お話にわき役として登場していた後輩くんなのである。
おーう、おまぃか。
気が利く執事かおまぃと思っていたが(笑)女系の一族だったw
父親は小さな頃に亡くなってあまり覚えてなくて、
母親と祖母と姉だったかな?鍛えられてフェミニストになったのか。
貴和子さんは元々とある会社の営業だったが企画へ転属。
それと入れ替わりになるようにその後輩君は営業部へ。
だからそこまで親しくしていたわけではなくあいさつ程度。
それがぐっと近づいたのは彼女の行きつけのネイルショップの
店長さんのお姉さんの弟だったから。
そこから少しずつ少しずつ彼女の中に彼が入り込み
いつしかなくてはならない大きさになってしまった。
でもそれまで偽りの自分で生きてきた彼女にとっては
ぐるりと囲った外用の自分でなくその内面に入ってくるから
そりゃあ勇気がいるのよね。
だって隠してきた自分が見られるんだから。
この辺は一つ前の彼女もだけど、まあ・・・偽ってない人
あんまりいないかなー全部おっ広げて生きるとか
逆にどうかと思うんだよね。
ただ彼女はあれこれ偽りすぎて息切れしてた。
そして誤解から自分を追い詰めてしまった。
そう。
彼女は頑張ってた。
本当は続けたかった営業の仕事も、同期の昇進。
女だからというだけでなく能力的にもこれ以上は望めないと
自分で分かっていて、だからこそ転属先でも頑張ってた。
8年ぐらい勤めているけど転属されてきたばかりだから
新しい仕事はまだまだ新米。
でも彼女は努力でそれをどうにかしてきたんだよね。
偽りの自分で武装して周りに理解されずに非難されても
せめて仕事だけでもと頑張ったのに。
周りからは非難され自分が必要とされないと思ってしまった。
それをひっくり返したのが後輩君なんだけど。
でも人間関係ってほんの些細な事からひっくり返る。
実際に彼女が彼を受け入れて偽りの自分じゃない
本当の自分の在り方を受け入れてから好転した。
自分を非難していた同僚は転属してきたばかりの彼女が
優れた力を発揮することに嫉妬していただけで。
そんな彼女の訴えを聞いていた上司は、貴和子さんがここに
転属されたらトラブルが起きるだろうことはわかっていたと。
ちなみに貴和子さんはうっかりその会話を耳にしてしまい
頑張ってたけど上司にすら疎まれていると勘違いした。
途中で逃げちゃったから。
でもいつも冷たく当たってきた同僚の彼女の謝罪で
優秀な彼女がここに来たら自分がそれに嫉妬して
騒ぎを起こすと思ってた…と。
そう。
決して上司は貴和子さんを悪く言ったわけじゃない。
最後まで聞けばちゃんとわかる。
貴和子さんの努力はちゃんと上司はわかってたのだから。
嫉妬してイジワルしていた同僚は素直に謝り和解。
あー、よかった
職場で辛いのって人間関係が躓く事だから!
私も経験あるから(´・ω・)(・ω・`)ネー
あれはしんどいの。だって毎日だもん。
遊びに来てるわけじゃなくて仕事だから友達じゃないし。
でも同じ空間にいるのにそういう気配があるってきついの。
まあ私の場合は本当に誤解で毎日機嫌が悪そうだったのは
朝が弱かったというすっごい自分の都合な理由だったがww
こっちとしては毎日何かしたのかと胃が痛かったんだけど
それにしても。
後輩君のグイグイっぷりがぱねぇ(笑)
ああでも貴和子さんが性格的に引き気味だからグイグイ
加減ぐらいでちょうどいいか。
よし、そのまま押し切れ。
イケイケゴーゴーである。
ちなみに、一つ前の営業の子の話よりこっちの方が好き。
特にヒーロー役。
まあこの辺は好みの問題かな(笑)