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東日本大震災から…12年。あっという間だったのは遠い場所だからだろうか

テレビで東日本大震災から12年というニュースが流れた。
ああ・・・もうそんなに経ったんだ・・・と思ったけど。

それはその震災の傷跡が目の前にないからかもしれない。
毎日その傷を見ている人たちは目をそらしたいのにそらせない。

そんな現実を突きつけられて過ごすことになるから。
12年前のあの時間。

町内放送がかかった。
ああ・・・そんな時間だったっけ。

少しずつうろ覚えになりそうな記憶を思い返す。
西日本の私はあの地震を直接見ていない。

地震があったことを仕事中だったから全く知らなかったし気づいてない。
気づいたのは職場にかかって来た一本の電話。

実は社内に被災した工場があったのだ。
それを心配してお客さんが一報くれたのである。

ただそのお客さんはうちの支店とやり取りがあるだけで、
その時被災した東日本にある支店とは接点がないので。

こっちに連絡があったのだと思う…なかったら本社に確認の電話が入るかな。
あとそのお客さんが同僚の事仲良かったから心配してってのもあると思う。

その辺はともかく。
そんな一報に社内が慌ただしくなる。

まあ私はそれを知らないで仕事していたし、営業はその当時社内には
いなかったし・・・動き出したのは同僚だけだったんだけど。

その当時はテレビが一階にあった。
建て替えの前で狭い事務所の一角を区切って応接室があり、

その一角にテレビが一応あったから。
同僚はそのテレビをつけにいったのである。

で、呼ばれた。
どしたんだろう?とのんきにてこてこ応接室に入ると無言の同僚。

首をかしげて同僚が見つめるテレビを見てやはり首をかしげた。

映画でも見てんのかな?
仕事中にそんな事しないのに・・・スマホは見てるけど(笑)

エンタメにそこまで興味がなかった当時は仕事の時間に彼女が
テレビをつけているのが不思議で仕方なくよくわからずテレビを見て…

何か変だなって思った。
だってドラマとか映画とかの演出のノリではなかったから。

目の前で大きく波打ち寄せてくる波。
その波がちょっと・・・いやちょっとどころではないんだが。

以上に高すぎる。
大きすぎる波が岸に寄って…きたらそれ乗り越えますよね?壁。
壁っていうか・・・防波堤・・・え?ちょっと何してんの?

思わず一人で突っ込む。

そりゃそうだ。
とてもそれが現実夢幻ではなく起きている事だなんて誰が思うか。

その日も特に何も変わらない日常だったはずだ。
日常だったはずなのだ。

なのにテレビの中では非常識が暴れまわっていたのだ。

あっという間に逆流していく海から流れ込んだ水…あれは海水…。
そりゃ満潮になったら多少は上がってくるけど…いやいや。

あそこは川ではない。
道だ。

なにせそばに家が普通に立っている。
区切られて流れる川ではない。

川じゃないったら!!

心の焦りは意味もなく心の叫びに姿を変えて脳内でぐるぐる
何に突っ込んでいるのかもわからない。

でももうどうしようもなく何かをぶつけたくて。
でもとても言葉にならなくて何も発することもなくただ心の声だけ。

どこ流れてるの。
そこはただの道なの。

それを遡ったらほらそばにすでに家がある…いやだからそれ以上遡ったら
家が…車が…あれもこれもが…飲み込まれ…

そう、テレビで私の私たちの目をくぎ付けにしているのはそんな現実。
当たり前に日常が過ぎていくはずのとある街が水に飲みこまれているのだ。

ありえねぇ・・・
ありえねぇだろ、これ。

なんなのなんの作りものなの。
ただの作りモノだって、こんなことになるから気を付けようねって

現実じゃないって誰か言ってよ!!

言える物なら言っとるわな。
誰もそんな事言えないひたすらに一方的な自然の驚異にぶん殴られた。

あの日あの瞬間。
目の前で見てなくてもこんなに怖いのだ。

目の前で見てしまった人はどれだけ怖かっただろうか。
そもそも多大な犠牲者が出ているのだ。

いまだに見つかってない人もたくさんいるのだ。
ドンだけ悲しくてどんだけ辛くてどんだけ寂しいのか。

これ書いてるだけでなんか泣けてくる。
年取ったって事だろうか…いやもともとすぐ泣くんだった。

なくした命は帰ってこない。
でもその体だけでも形だけでも家族の元に帰ってくれれば。

せめてそれだけでも。
ただそう思う。

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